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グランドクロスを持つ天才画家

2005年、31歳の若さで急逝してしまった天才画家、石田徹也。

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「飛べなくなった人」

くたびれたスーツを着た青年が
ゼロ戦を思わせる遊具のプロペラ機と合体している。
体は完全にプロペラ機に取りこまれていて、
かろうじて外に出ている頭部にはプロペラが埋め込まれている。


青年は、辛そうな表情を浮かべながら
懸命に両腕を広げ、灰色の空に飛び立とうとしている。
でも、飛べない。
なぜなら、プロペラ機は遊具のように
鉄の装置で地面に固定され、縛り付けられているから。

それでも、飛ぼうとするのをやめない青年。
もう、体はプロペラ機と合体してしまっているのだ。
飛ぼうとする以外に、選択肢を持たない存在なのだ。
だからきっと、飛ぼうとし続ける。
力尽きる日まで。

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12.jpg


絶え間ない葛藤に苦しみながら
それでも描くのをやめなかった石田氏の内面が
絵の具と筆によって吐き出され、
訴えかけてくるこの絵を見た時
どきっとせずにはいられませんでした。




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「おやじ」と名付けられた絵

真っ赤に燃えながら
全身で怒りを表す中年男性が
こたつをひっくり返している絵。
でも、実は、その中年男性は、こたつそのものでもある。
真っ赤に燃える頭は、こたつの発熱部分と合体している。
怒りのあまり、天井に向かって突き上げられている手足は
こたつの4本の足そのものでもある。
怒りを爆発させて、こたつをひっくり返してしまったことで
かえって、ひっくり返った亀のように
身動きができなくなってしまっている。
誰に向かって、どこに向かって
この激しい感情をぶつければよいのか分からない
そんな、やり場のない破壊衝動が
小さな茶の間で、孤独に爆発した瞬間が描かれている。


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太陽と土星のタイトなコンジャンクション

火星
冥王星

この5つの天体によるグランドクロスを持つ石田徹也。
この天才画家の絵の中には
言葉で言い表すのは難しい、このグランドクロスのもたらす力の意味が
結晶化、統合化されているように感じます。

「怒り」「悲しみ」「息の詰まるような閉そく感」「強制」
「虚無感」「孤独感」「やり場のない破壊的暴力的要素」
「叫び」「残酷さ」「死の臭い」
「それでも生きて行くしかない」「逃げ場のない現実」
これらの要素が、見る者に一気に押し寄せてくる。
そして記憶から離れない。
絵は、凄まじいデータ量を持った媒体であることを思い知らされます。

芸術的な力を司る金星は、ほぼノーアスペクト。
老いたり、枯渇することのない
飛び抜けた芸術的感性を与えるとされる配置です。

だからこそ、こんなに生々しく
内面の葛藤が、絵の中に込められてしまうのかもしれません。


これだけの才能を持つ画家が描く絵を
これ以上見ることができないことが
とても残念です。

彼が踏切事故で亡くなった日
出生の太陽土星コンジャンクションに
冥王星がタイトな180度を形成していました。
自分を押さえつける力に、徹底的で破壊的な重圧がかかっている配置です。
強烈な精神的重圧と葛藤が、彼を襲っていたのかもしれません。

そして、引き金になったのは、トランシットの月かもしれません。
その日、トランシットの月が、プログレスの月に、
非常にタイトな90度を形成していました。

でも、星は巡ります。
いつまでも同じ状態は続かない。

時間をかけて葛藤を乗り越えた先に
グランドクロスがもたらす本当の達成と成功を、
彼が心から味わえる時まで
彼が生きていてくれたら
どれほど良かっただろう・・・

そう、思わずにはいられませんでした。

それでも、彼は、力の限り描ききって、生ききったのでしょう。
30年間、絵を絶え間なく描き続け
彼の部屋からは大量の未発表作品と、
製作途中の絵が見つかったといいます。

石田徹也が生み出した作品は、これからもずっと
見る人の心に、刺さるようなメッセージを発し続けるのでしょう。

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